☆お父ちゃんと娘の闘病記☆

むぅの父親が石綿肺による間質性肺炎になりました。その他色々呼吸器合併症もあるかも…と精査中。病気の発覚から、現在の状態を記録として残そうと思います。

叔父の話①

こんにちは!

むぅです(*^-^*)


今日もお父ちゃんのところに行って来ました!(*^ー^)ノ♪

明日が介護区分認定の再調査なので、お風呂に入れておきたいと思い、介助して入れました。着替えも殆ど介助でしないとSpO2が下がり、脈が上がるので、私が全て行います。


そこで気になるのがお父ちゃんの皮膚~(^_^;)

老人独特の薄皮がフケの様になり、宙に舞うという…。これ…私から見たら…ケアが行き届いてないなぁ…の域なんですよね💧

看護師であれば、こういうところに気付くはずなんです。仮にも変則ではありますが、ピレスパ飲んでるのに、皮膚乾燥が著明っちゃどーいう事ね⁉デス(-_-#)ピレスパの副作用知っとるなら、何をケアすればいいか分かるよね?普通(-_-#)


お風呂から上がって、水分を拭き取り、軟膏を全身に塗布します。特に下肢、点滴をする上腕は念入りに。


叔母が数年前に療養病棟に入院した時も、老人性の皮膚掻痒症で乾燥著明。叔母にはベビーオイルをとにかく全身に塗布。自宅に帰った時には、叔母の皮膚の綺麗さに驚かれました。『何を処方されたの?』と(笑)いやいや、ベビーオイルを毎日塗るだけやし。これで痒みがなくなるんやから、やってやれ~(^_^;)でしたけどね。


基。

で、その後は足の爪を切ってあげました。


爪を切るとき、これまた数年前に亡くなった叔父事を思い出していました。


母方の叔父は、祖父との折り合いが悪く、若くして家を飛び出し、関東に行き、二度と郷里の土を踏むことはなかった人生を送りました。


その叔父とは電話では話したことがありましたが、顔などは全く知りません。

母の姉(以後、S叔母)と、母とは連絡を取り合っていましたが、実際には40年以上会うことはありませんでした。


ある時、S叔母が叔父がどうやら体調を崩し、入院しているようだ。本人から連絡が無いから心配しているという話を小耳にしました。

正直、私には関係のない話と知らん顔していました。


この時期、私の大好きなサザンの横アリであるコンサートチケットが当たり、行ける事になります。


S叔母からは母宛に毎日『叔父は無事なのだろうか?』と電話が入ってました。

あまりの心配振りに、『私、今度、横浜行くから、叔父ちゃんの様子見に行こうか?顔、知らんけど💧』と提案。


是非そうして欲しいとS叔母。


面会当日。

ドキドキしながら叔父の病棟へ。

詰所で『Tの部屋はどこですか?』と尋ねると、看護師さんから『あのっ!Tさんとどういうご関係ですかっ!?』と聞かれる。


むぅ…『姪に当たりますが、今日、初めて叔父に会うので面識はありません。叔母の使いで来ました。どうかされましたか?』


看…『あの…Tさんのご家族、全然面会に来られないんです。電話を入れても出ないんです。。病院としても困っていて…。』


むぅ…『えっ👀⁉ あの、私も実は看護師をしてまして…。状況を教えて頂けますか?』


これから30分程、話が始まります。

叔父が末期の喉頭癌であること。

自宅に帰っても、食べ物を食べてない様子であること。

家族がお世話してない様子であること。

保清がされておらず、皮膚状態がかなり悪い状態で必ず再入院してくること。

娘(2人いる。息子も1人いるが、世帯持ちで他県在住)も面会に来たことがないこと。

などなど…。


むぅ…『えっ?』の連続であることは言うまでもありません。すぐに『今日、私が来る事をM叔母(叔父の奥さん)は知っています。病院に来ると言っていましたから、その時必ず捕まえて下さい‼私からも伝えます。で、第2の連絡先はうちにしておいて下さい。私達からの連絡は必ずM叔母は取ります。連絡が付かない時は、こちらで強く言います。』と伝え、ようやく叔父に面会出来たのでした。


初めて見る叔父の顔。

祖母とよく似た眼差しでした。

叔父は丁度、尿器に排尿しており、床に尿を取りこぼしていました。

私は職業柄、抵抗なくその尿器を取り、床に溢れた尿の拭き取りを看護師さんに頼みました。尿器を洗い、叔父のところへ。もう一度、私の手を洗いに行き部屋に戻ります。


喉頭癌の叔父は左の首がこぶとりじいさんの様に腫れていました。

『これが破れたら…失血死だ。いつ破れてもおかしくない状況だ。』そう思うと、自然と私の手は叔父の腫れた首にそっと触れてました。叔父はビックリしたような表情をしたことを覚えています。のちに何故ビックリしたのかが分かることになります。

『叔父ちゃん…痛くない?S叔母ちゃんが心配してたよ。会いたいって言ってた。今度、来るからね‼』


と、勝手な約束を私はしてしまいました。


叔父は『ええ?本当かぁ?そんな事…!俺がまるで死ぬみたいだなぁ~(笑)でも、会いたい。』と信じられない!という表情で笑いました。


母とはテレビ電話で話をさせました。

二人とも泣いてました。

電波越しでしたが、40数年ぶりの再会でした。


あまり長居も出来なかったので、私は叔父に『叔母ちゃんが来るの、待っててね‼』と伝え、病院をでました。


続く。

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